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有馬記念 展望&予想
第46回 有馬記念

ヒシミラクル
コスモバルク
シルクフェイマス
デルタブルース
×ゼンノロブロイ
×ピサノクウカイ



 まずは○のコスモバルクに関して。netkeiba.comの予想でも柏木集保氏が言っている(柏木集保日曜メインレース展望)ように、オーナーサイドの指示が必ずしもレースで結果に結びつくとは限らない。コスモバルクと五十嵐騎手にしてみれば、日本レコードを叩き出したセントライト記念での乗り方は自信につながった一因となるレースの1つだったとも思える。終始ハイペースで、気を抜くことなく走らせて完勝している。続く菊花賞でも無理に抑えない競馬が実を結んで4着。このレースも厳しいペースだった。
 ただ、よくなかったのがルメールに乗り替わったジャパンカップだ。口を割らないようにする新しい馬具を用いた事。さらに終始安定したペースを作ってくれたマグナーテンの存在。これが奏効したとしか思えないのに、抑えればもっとすごいというような印象を見ている者に与えてしまった。
 ジャパンカップで特筆すべきは、なによりもあの差し返した勝負根性などと言われているが、違う視点から言わせてもらえば4着に沈んだポリシーメイカーの足が止まっただけに過ぎないのではないだろうか?事実、ポリシーメイカーに乗っていたパスキエ騎手も「直線では勝ったと思ったが、残り200で足が止まってしまった」とコメントしている。後ろから来た馬の足が止まってもなお、バルクの足は徐々に失速している程度でしかなかった。セントライト記念にも同じことが言える。並ばれかけたら抜かせない=勝負根性、ではなく馬自体のポテンシャルの高さを物語っている一因をみせつけられているにすぎない。
 ジャパンカップに話を戻すが、レース自体が前半1000M59.4という平均よりはやや速め。にもかかわらず、2番手追走で上がり3F35.3は出走16頭中9位タイの速さだから上出来と言っていい。何しろコスモバルクよりも後ろに控えていた追い込み勢のなかにも、上がり3Fでコスモバルクを上回れなかった馬がいた。馬場状態にもよることだったに違いないが、ダービー(レース自体前半1000M57.4、バルクの上がり3F37.1)の事を考えるとセントライト記念、菊花賞、ジャパンカップの3戦はこの馬の格段の成長を顕著に示している。
 逃がしてナンボ。ということではなく、前述の柏木氏の展望に言を借りるなら「ハナを切って進むことは「逃げる」ことではない。」ということ。いかに五十嵐騎手にオーナーサイドの指示を守る意志があっても、馬自信がそうはさせじとマイペースでいってしまえば五十嵐騎手にコスモバルクを抑える術は無い。技術レベルの話ではなく、無理に抑えることが馬の気を損ねることに繋がってしまう事を充分承知しているからだ。そしてなにより、馬の力を信じているからだ

 例年ロベルト系の強さが極立っている有馬記念。だが、今年は該当馬の出走がないので絞り込むことが容易ではない。ロベルト系を遡ると元はターントゥ系なのだが、父サンデーサイレンス及び父父サンデーサイレンスという血統を持っているヘイロー系も元はターントゥ系であることから、ターントゥ系の強さは過去を見ても相当極立って見える。過去10年の入着馬30頭中19頭がターントゥ系。
 まぁこんなデータを出したところで今年の出走馬16頭中10頭がターントゥ系なのだから余計に難しくなるだけ。
 また、唯一勝ったサンデーサイレンス産駒マンハッタンカフェの母父がリボー系だからといって、同じハイアーゲームが信用に足るとは言えない。
 やはりロベルトなのだ。暮れの中山。しかも距離は2500M。必要なのはパワーとスタミナ。ここ数年で例に漏れているのはダイユウサクの91年とメジロパーマーの92年ぐらいか。それでもこの2頭、距離実績では長いところもよく走っていた。(後者は特に)
 ということで距離適正と距離実績から印をつけてみました。
 クラス、コースは関係なく2400M以上で2勝以上か3連対以上(3歳馬は1勝か2連対以上)、3000M以上で1回でも連対、中山2500Mでの実績、中山適性(古馬は3勝以上、3歳は2勝以上、他連対実績も加味)。
 ◎ヒシミラクルは一昨年の菊花賞馬、昨年は天皇賞春、宝塚記念を勝った。絶対的なステイヤーとして君臨しているわけではないが、叩いてよくなるタイプだけにここで信頼してみるのも一考。そんな考えの人が多いようで前々日の単勝オッズが10倍程度。けっこう人気がある。
 ▲シルクフェイマスは準オープン比叡S、日経新春杯で2400M2勝。好位差しタイプで馬場さえよければ崩れることはない。
 △デルタブルースは今年の菊花賞馬。JCを挟んだことがマイナス材料だが、同じローテーションからシルクジャスティスが勝っているのが強み。JCでは後ろからでも行ける器用さを見せた。
 ×2頭はあくまで押さえ。

 気がかりなのはヒシミラクルの最終追い切りのタイム… 法則にははまってないんだよな…

キッテモコナーイはダイタクバートラム
↑距離実績では群を抜いているのだが、いかんせん信頼できないデータも多くて…
by dignity44 | 2004-12-25 15:54 | 競馬予想